表現のイン・アウト
空間を使った多角的な表現において
その情報のインプットのあり方が面白い。
不規則に動いているような立体的な表現においても
必ずその動きのきっかけや方向性を決定する情報のインプットがある。
映像や音楽のようにシーケンスなものとの連動なら
タイムコードを起点に制御するようなものが多い。
来場者の動きや予測不能な自然(風や波、水の流れなど)を
インプットの起点とする場合は、
情報を何らかの信号に変換する必要がある。
その変換の装置に何を選ぶかによって
時に表現はアートのようになる。
例えば、古びた箪笥を入力装置にすることで、
来場者が引き出しを開け閉めするたびに信号を発生させ
そのアウトプットとして映像や音楽に変化をもたらすことができる。
入力装置を定点カメラにすれば、
そのカメラの画角内における顔認識の量や位置関係に
よってアウトプットの表現を操作することも可能だ。
情報のインアウトにMIDIを使用するなら
MAXというソフトがとても秀逸で可能性を感じさせる。
インタラクティブの手法やアイデアは尽きない。
コミュニケーションの接点にこの種のアイデアを使えば面白いことになる。
次なる表現の可能性は無限大だ。
※ いつかスパイラルで見た展示作品はインタラクティブだったのだろうか