DSJ2019
デジタルサイネージの先端ハードには
モニターの高精細化という大手メーカーの動き以外に
ベンチャーが手掛ける二つのタイプがある。
異形型と透過型の二つのアウトプットハードだ。
異形型とは、柔軟性が高く曲線を描くようなモニターや
全方位的なキューブ型のモニターなど
設置の仕方によって見た目にインパクトを与えるもの。
もう一つの透過型には
ネットスクリーンやグラススクリーンのように昔からあるものもあるが、
プロペラタイプのものが面白い。
原理的には、以前あった円柱型の360度モニターと同じで、
LEDのバーが回転することで、その残像で映像を空中に出現させる。
以前の円柱型よりコンパクトかつライトにしたことで設置の可能性が広がった。
ただ、どんな映像でもきれいに映るわけではない。
この手の映像を面白くかんじさせるようなコンテンツが必要だ。
具体的にはポリゴンで描かれたような3Dを感じさせる映像で
輝度と色彩がはっきりとしている方が好ましいようだ。
こうやって仕事の合間に他社ブースを見て回って思ったのは
結局はコンテンツなんだな、ということ。
ハードの進化は面白いが、ユーザーを取りこむのはそこではない。
そのハードを活かしたコンテンツアイデアをしっかりと形にすることが大事。
そのために最新の技術知識は必要だが、
それをバランスよく形にするセンスとプロデュース力こそ重要なのだなと思う。