ダムタイプ
2020年の新年を迎え気分新たに
リニューアルした東京都現代美術館に行った。
目当てはダムタイプの展示。
ダムタイプは機械仕掛けの映像だけでなく、
音の使い方が非常にうまい。
故古橋悌二さんのセンスなのだろうが、
音が映像やパフォーマンスの力を何倍にもしているように感じる。
最先端のテクノロジーを使った映像アートには
アイデアだけの見せかけのものも多いのだけれども、
ダムタイプが流行りもののメディアアートと違い強さを持っているのは
内側から溢れるものを表現するためにテクノロジーを使っているからだろう。
簡単にコピーができる時代だからこそ、
テクノロジーありきの雰囲気アートではなく
内側に強い意志を持った本物の表現であることが重要になるのではないかと思う。
東京オリンピックの演出もメディアアートの力を借りることになるだろう。
取り巻く人々は、それが本物であるための努力を惜しんではならない。
他にも皆川明さんの展示など興味深いものもあり
全展示を見て回りヘトヘトになったのだけど、
そんなことを感じた新年2日目だった。